いくつになっても男である。
金属で出来たこのカメラに憧憬を感じないはずはない。
世の女子は、この筐体の値段が軽自動車一台分と知れば
きっと言葉を無くすだろうが、そんなことは関係ない。
無造作にカフェでモーニングセットを撮影してしまうのだ。
この機材のオーナーとは、主に自らの女性観を語り合ってきたが
人生の第三コーナーに差し掛かって、遂に着地点の会話になった。
妄想族の私は、着地点においても尚、若干の女性をキャスティングしたが
それに生暖かく同意をしてくれる彼は、やっぱり男である。